スペック
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型式 : OPA627+BUF634
再生時間 : 約8時間(電池時BW-OFF)
ヘッドホン出力 : 不明
電源 : 006P-2本またはACアダプタ
S/N比 : 100dB程度
質量 : 約250g(電池含む)
出力端子 : ステレオミニジャック
評価
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今回も自分で回路を組んで、ブレッドボード上に配線しました。
今回は最後の砦と思われるOPA627+BUF634型です。構成は
OPA627AU*2+BUF634*2 & TLE2426+BUF634
です。BUF634にはBWモードというのがありましてこれをオンにすると一個につき消費電流20mAという膨大な電力を消費します。この構成でフルで動かしますと
消費電流だけで60mAほど食います。006Pの電池で駆動した時は本当に電池が持ちません。あっという間です。BWモードをオフにすれば電池でもそれなりに持ちます。
そこで、BWの切り替えスイッチを増設。これで電池の時はノーマルモード、ACアダプタの時はBWモードと使い分けることにしました。
OPA627は値段を考えてAUを二個購入し使用しました。DIPですと大きいので。。。。あと秋月の安定化スイッチング電源(ACアダプター)をつけてみました。
これでBW時は電池の消耗を考えなくてすみます。最初はトランス型のACアダプタを使ってみたんですが、うーんうーんってうなるノイズがひどかったので安定化電源に変えました。
そうすると、私の環境では、聞こえるノイズはほとんどなかったですね。抵抗なんかも挟まずにDC出力をそのままブレッドボードでも大丈夫みたいでした。
又念のためにフェライトコアを巻いております。ちなみに使ったACアダプタは12V1.2Aのものです(恐らく一番新しいやつかな)。結構すごい性能でした。
ばっちり揺らぎなく安定化しておりました。
そのACアダプタですが1.2Aも出るものをつないでおくのはちょっと不安ですね。実際は100mAも要らないはずですし。。。。将来的には100〜300mAあたりのやつに交換した方がよさそうです。
と思いましたが、秋月ではこれが一番小さい物ですね(同じ条件では)。実際オペアンプの発熱なんかも電池とさほど変わりませんし、必要な分だけの電流が流れているかもしれません(確認できませんが。。。。)
。最大が1.2Aなだけだったら安心なのですが。。。。
それで肝心の音ですが私のDr.DACとそっくりです。そりゃまあOPA627刺さってるのですから同じなんですが。。。構成もOPA627+BUFFERですしね(4580、BUF634の違いはあれど)。
んで、ACアダプタ(BWモード)で聴くと、これが以外にも高音が問題なく出ている模様です。Dr.DACやダイヤモンドバッファにOPA627を刺した時は高音が弱いと思っていたんですが、
実は高音が出てないのではなくDr.DACですと4580のバッファが、ダイヤモンドバッファですとトランジスタが、どうしても高音に弱いため減衰してしまっていただけのようです。
これで私のOPA627の印象が大きく変わってしまいました。
それで怖くてA級動作にできないわけですが、A級動作の違いを含めないで行きますとOPA627+BUF634(BW)とAD8610*4ですとほぼ同じくらいですかね。音も結構似ています。
パット聴いた感じですと627の方はACアダプタ駆動ですので非常にパワフルな感じがします。BUFも全開で動いているのかもしれません。逆にAD8610のほうはパワフルという点では負けますね。
逆に解像度ではちょっとだけAD8610のほうが上な感じもします。OPA二段で増幅しているからかもしれません。2回増幅させるとどうしても山と谷が二倍になっているような感覚を受けます。
その方が解像度高く聞こえるのですが、若干不自然さが出ますね。音がどこか主張している感じがします。全体的にOPA627+BUF634(BW)のほうが素直な感じです。
聴き疲れしない感じですね。逆にAD8610はちょっと疲れます。音も硬いですし。その分刺激的でいい場合もあるのですが。。。。。。。
それで、どうしても電池で駆動しますとBWモードがほぼ使えないわけですが、こうなるとどうしてもAC駆動と比べ見劣りします。そうなると完全にAD8610の勝ちのようです。
この状態はこの状態で、さらに聞きやすくなるので、まぁあまり気にしないならこれでもいいかとは思いますが。。。。(ACアダプタですと若干奥行感が少ない気もしますが
BWモードに打ち勝つほどではないようです。。。)
あと、このヘッドホンアンプの場合、AC電源でも駆動できるので、普通に据え置きDVDプレイヤー、CDプレイヤー(デッキ)の出力につないでも面白そうです。
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