CrossOverSpecAmp&YouthfulAmpレビュー大会







評価機種

    CrossOverSpecAmp   :4ch式Meier改(COS-MK4)(AD8065*4)
                   :4ch式CMOY改(COS-CMOYK)(AD8066)
                   :DrHead改
    YouthfulAmp       :BUF634分圧-非反転+ダイヤモンドバッファ
                    (YA-NICE)(AD843+DB)
                   :BUF634分圧-Meier+ダイヤモンドバッファ
                    (YA-MICE)(AD8610*4+DB)
                   :BUF634分圧-Meier(YA-Meier)(LM6171*4)
                   :6V-Meier(YA-Meier2)(OPA2350*2)
                   :LM6171分圧-Meier(YA-Meier3)(NJM5532DD*2)


内容

 ということで、今回はCrossOverのAIRさんからいっぱいヘッドホンアンプを借りたのでレビュー大会としゃれ込みましょう。 他人の作ったものを聴けるということは非常に勉強になりますし、今後のヘッドホンアンプ作製にも大きく影響してくると思います。 まず、この機会を下さったAIRさんに感謝申し上げます。

 さて、今回はレビュー機器が多すぎます。かなり長文になりそうです。
評価環境は以下です。

   出力   =私所有OPA627*4差し替えオンリーDr.DAC
   ヘッドホン=ATH-A900LTD
   音源   =AudioSource LLC5 及び各種音源

 最初にヘッドホンアンプの紹介と構成の説明、簡単なインプレを書きたいと思います。
 (DrHead改以外の全てのアンプがオペアンプの出力を電源とつなぎA級動作となっております)


1番手:CrossOverSpecAmp:4ch式Meier改
(CrossOver Spec 4ch system remodeled Meier)(COS-MK4)(AD8065*4)



 構成はMeier(オペアンプ多段型)で音声増幅部のオペアンプはAD8065*4。 分圧は、抵抗で分圧した後電流を稼ぐためLM6171とLM6172でニ段(直列)でブーストしてあります。さらにLM6172の一回路は信号出力の直下でGNDの電流増幅をしています。 ちなみにDCジャックつきです。

 Meierの定数は変更されているそうですが、それでもノイズはありません。出力直前のGNDブーストが効いているのでしょうか。。。。またAIRさんの自作アンプに共通することですが、 VRのせいと思われる音の曇りがあります(YouthfulAmpは音声信号をボリュームに入れていません)。あと、配線が悪いのか、若干中音域から高音域にかけて不自然な付随音が聞こえます。 これの原因は分かりませんがAIRさんにお返しした時調べてもらう予定です。これはMeierということでMeier独特の透明感、見通し感がありクリアです。解像度も高い方だと思います。 また、ケースが小さいのでコンデンサの容量が少なく低音は良く出ているのですが、締りというか音圧というかが足りない気もします(低音の量自体は結構出ます)。このアンプはオペアンプが AD8065なのですが、COS-CMOYK同様、AD8065の音とはかなりかけ離れている音になっています。AD8065とは思えないくらい音が柔らかく滑らかですね。 あと、逆位相の音がかなり遠くから聞こえ、ボリュームを余り回さないところでは左ぎぎになります。周波数特性ですが、高域で三回ほど波を打っている気がします。 この辺が付随音と関係してるのでしょうか。逆位相の音が遠いため音源によっては音が広がりすぎる場合があります。

 AIRさんの評価は
こちら

2番手:CrossOverSpecAmp:4ch式CMOY改
(CrossOver Spec 4ch system remodeled CMOY)(COS-CMOYK)(AD8066)



 構成は音声増幅部がCMOYでオペアンプはAD8066。分圧は、抵抗分圧のあとNJM4556二回路(直列)で電源部の電流を稼いでいます。 内部配線の多くがオーグラインだそうです。ちなみにDCジャックつきです。

 配線がオーグラインなせいかわかりませんが非常に自然な音です。AD8066とは思えないような音作りになっています(抵抗もかなり効いてそうです。かなり自然な音に仕上がっています)。 このアンプもケースが小さいためコンデンサの容量があまり稼げていません。なので低音の音圧が不足気味です(それでも、COS-MK4よりは下まで低音が出ている気がします)。 解像度はそこまで良くなく今回比べたアンプの中では低い方です。定位は逆にこれらのアンプの中でも良い方。周波数特性は若干ハイ上がりで波打ちはなし。高域もしっかり伸びています。 CMOYということでヘッドホンを駆動する力はあまりなく、音が細くなりがちですが、このレベルでも十分だと思います。このアンプもVRのせいと思われる曇り感があります。 個人的にはCMOYのお手本のようなつくりで、CMOYでもここまで鳴るんだと感心させられました。

 AIRさんの評価はこちら
3番手:CrossOverSpecAmp?DrHead改



 この製品は、DrHead-HiFiの前身となったモデルで、内部構成はDrHead-HiFiとかなり違います。このDrHeadは単純な非反転+ダイヤモンドバッファですが、 DrHead-HiFiはバッファがオペアンプなんだそうです。

 それで、このDrHeadですが、かなり改造してあります。コンデンサ交換(&追加)やオペアンプ交換(もしかしたらトランジスタも・・・)など数多くの改造がなされています。 もちろん製品なのでDCジャックもあります。ACアダプタからDCジャックを通して電源を取った場合ですと十分に電流電圧が取れるので何の問題もなくヘッドホンを駆動できますが若干平面的になりがち。 逆に充電池で駆動する場合は、圧倒的に電圧電流不足(バッテリーは規格上7.2V、両電源だと±3.6、テスタ当てただけですと昇圧していないみたい?)なので音が細く、 低電圧からきちんと動くオペアンプでないときつい。 さらにACアダプタ駆動の場合も最終的にオペアンプにかかる電圧は±5V程度なので高級なオペアンプは全て定格ぎりぎりでしか動作していないことになる。

 肝心のオペアンプは本体の相性とも相談し、ACアダプタ駆動の場合はOP275、バッテリー駆動ではOPA2134をチョイス。聞いた感じではACアダプタの±5Vで設計してるようで、 明らかに電池駆動前提で設計されている他の自作アンプと比べるとどうしても劣る感じが否めない。 音はなかなか素直、味付けは多少ある感じ。これもCOS-MK4、COS-CMOYKと同じく曇りがある。ラインインにカップリングコンデンサが入ってるらしいが・・・・・。 それより何より、コンデンサ乱立作戦がかなり功を奏してるようで低音がめちゃくちゃでる。でも超低域はでない。解像度はそれなりだが今回は比べる相手が 悪すぎたようで、勝てる相手はなかなかいない。バッファを積んでいるので、音が濃くMeierとは違う感じ。ちなみに中をあけてみたが、かなりカオスだった・・・・・。

   オペアンプの選択についてだが、例えば高級オペアンプ(OPA627AU)を積んでバッテリー駆動をしてもどうしても電圧が足りないため、音が細く、すぐバッテリー切れを起こすので使用に耐えない。 さらに、OPA627AUを乗せ、AC電源で駆動させても、YA-NICEと比べると頭ひとつ解像度、パワーが足りない。 そのため、本体側と相性がいいOPA275や、低電圧で動くOPA2134を選択した。しかし、今回は比べる相手がA8065、OPA627クラスなのでどうしても性能が落ちる。 よって、自作アンプと比べることはあまり意味がないのかもしれない。(下記のまとめにはOP2134でバッテリー駆動したときの評価を使用しています。)


4番手:YouthfulAmp:BUF634分圧-非反転+ダイヤモンドバッファ
(Youthful Non-Inverting ICE Amp)(YA-NICE)(AD843+DB)



 構成はシンプルな非反転+ダイヤモンドバッファです。 電源部は抵抗分圧後BU634で電流を稼ぎ、音声増幅部のオペアンプはAD843、ダイヤモンドバッファ部のトランジスタは2SA970/2SC2240+2SA1358/2SC3421です。 詳細はこちら

 このアンプは若干ハイ上がりで、解像度はYA-MICEについで二番目。癖は秋月カーボン抵抗を使用しているため華やかになる場面が多く、味付けはされている方といえるでしょう。 ある程度の癖があるため、接続機器が違っても似たような音が聞こえがちです。逆に、ソースの粗などは目立たず、音源が多少悪くても気持ちよく聴けます。あとバッファが入っているので 濃い密度の高い音が出ます。 このアンプはそれなりに小さいですが、i-podなどの小さめのプレイヤーに組み合わせるとそれでも大きいと感じる方でしょうか。 定位はYA-MICE、COS-CMOYKと比べれば悪いです。

 AIRさんの評価はこちら

5番手:YouthfulAmp:BUF634分圧-Meier+ダイヤモンドバッファ
(Youthful Meier ICE Amp)(YA-MICE)(AD8610*4+DB)



 構成は電源部がTLE2426+BUF634で音声増幅部がAD8610*2*(AD8610*2+ダイヤモンドバッファ)です。 ダイヤモンドバッファ部のトランジスタはYA-NICEと同じです。

 今回評価したこのアンプは、AIRさんから戻ってきた後若干の修正を行っており、定位などが改善しています。 それで、今回評価したアンプの中では一番定位が良く一番癖がなく一番フラットで解像度も一番高いです。さらにニッコーオム、進の抵抗を使っているので癖が出にくく、 AD8610の性能もあいまってソースの粗や録音の悪さなどがもろに出ます。そのため音源を選びがちで、ソースによってはサ行が痛いです。 AD8610の性能の高さから、低音は激しく音源の音量に依存します。音源の低音の音量が抑え目の場合は物足りなく感じますね。このアンプもバッファが入っているのでとても濃い密度の高い音が出ます。 問題点はE4cなどの能率の高いイヤホン、ヘッドホンでは若干のホワイトノイズが聞こえること、電池の持ちが極端に悪いこと、本体が馬鹿でかいことです。

 AIRさんの評価はこちら(修正前)。

6番手:YouthfulAmp:BUF634分圧-Meier
(Youthful Meier Amp)(YA-Meier)(LM6171*4)



 構成は電源部がBUF634、音声増幅部はLM6171*4のMeierです。

 このアンプは、コルダコピー(Meier)と定数が同じです。そのため、YA-MICEで出ていたノイズはほぼありません。違いは電源部くらいでしょうか。 LM6171はハイスピードなオペアンプですが、今回作ったこのYA-Meierはハイスピードオペアンプ独特の高音の鳴りが少なく、自然な感じになったと思います。 Meier独特の透明感、見通しのよさがあり、非常にクリアです。LM6171自体にバッファが入ってるせいか音が細いようなこともなくどんなヘッドホンでもしっかりと鳴らせそうです。 解像度はYA-MICE、YA-NICEについで三番目。周波数特製はドンシャリで、低音の方が強いでしょうか。若干高域に波打っているところがあるような感じもします。 ちなみに今回評価した全てのアンプの中で一番低音がでます。


7番手:YouthfulAmp:6V-Meier
(Youthful Meier Amp 2)(YA-Meier2)(OPA2350*2)



 電源部はOPA350にて電流を稼ぎ、音声部はOPA2350のMeierです。詳細はこちら

 今回評価した中では、解像度は低い方で、周波数特性もあまりよくありません(低域に一箇所、中音域に一箇所、高音域に一箇所波打ちしているところがあります)。 配線のせいか、VRが悪いせいか分かりませんが定位も少し悪いですね。若干右聴きなきがします。コンデンサが汎用品で抵抗にRMGを使っているためその音色はかなり着色されており、 癖だらけの音です(曇りも若干感じられます)。逆にはまると強いのですが、そうでない場合は完全にあわない場合があります。 周波数特性に波があるということで、ヘッドホンをうまく駆動できていない可能性がひしひしと感じられます。 出力抵抗の値を上げるなり(現在10Ω)、何らかの改善策を施したほうがよさそうです。ダンピングファクターは下がってしまいますがしょうがないですね。 それより何より、このアンプのイイところは単4のエネループ4本で動いてしまうことです。エネループなら、電池自体も安いですし、充電器も簡単に手に入れられます。 さらに、容量が多いので、再生時間も20時間以上と長く持ちます。小型化したらかなりよさそうですね。 音が悪いといいましても、ノーマルDr.DACなどと比べればかなりいいので、i-podのお供にはよさそうです。

 AIRさんの評価はこちら

8番手:YouthfulAmp:LM6171分圧-Meier
(Youthful Meier Amp 3)(YA-Meier3)(NJM5532DD*2)



 ブレッドボードで組んだやつで、詳細はこちら

 このアンプは音声増幅部がNJM5532DDですが、1個100円とは思えないような音が出ます。その音は素直で癖も少ないです。多くのオーディオ機器で5532は使われているので良く聴く音といったところでしょうか。 解像度は下から数えて四番目、DrHead改、COS-CMOYK、YA-Meier2の次に悪いです。これもMeierなだけあって透明感、見通しのよさがあり、クリアです。定位も同様に下から二番目ですかね。 周波数特性は高域に二箇所波打っているところがあります。高域までは非常にフラットですね(高域は不自然に盛り上がっています)。また若干エコーがかかったように聞こえることがあります。 これも波打ちと、エコーのような付随音から、きちんとヘッドホンをドライブできていない可能性がありますね。ちなみにコストパフォーマンスは抜群です。ちょっとケースがでかいのが残念ですね。 問題は、接触不良によってたまにバチバチと音がなるところでしょうか;。

 AIRさんの評価はこちら


まとめ

相対的な解像度 

YA-MICE>YA-NICE>YA-Meier=COS-MK4>
YA-Meier3>YA-Meier2>COS-CMOYK=DrHead改

相対的な定位  

YA-MICE>COS-CMOYK>YA-NICE=YA-Meier=DrHead改
>YA-Meier3=COS-MK4>YA-Meier2

周波数特性の良さ

YA-MICE>YA-NICE>COS-CMOYK>YA-Meier
>DrHead改>YA-Meier3>COS-MK4>YA-Meier2

味付けの強さ  

YA-Meier2>YA-NICE>COS-MK4>DrHead改
>YA-Meier>YA-Meier3>COS-CMOYK>YA-MICE

ケースのでかさ 

YA-Meier2=YA-Meier3>YA-MICE>YA-Meier=DrHead改
>YA-NICE>COS-MK4=COS-CMOYK


音源との相性

・Paris Match - Match - 5th Aniniversary



 COS-MK4でこれを聴くと音の広がりがかなり感じられ、優しい(緩い)サウンドになります。JAZZの音源とは相性いいみたいですね。 ボーカルの艶やかさや、楽器の適度な響き、低音の量などなかなかバランスがいいです。 COS-CMOYKでも同様にMK4ほどではありませんが音の優しさ(緩さ)を感じられます。音の広がり的にはMK4に一歩及びませんね。

 逆にYA-NICEで聴くと、艶のよさが前面に出てあまり相性よくないかも。COSシリーズから比べるとちょっと合わない感じですね。 YA-Meier2では音の広がりも良く、RMGの味付けがあるのでこちらも相性がよさそうな印象。個人的にはCOSシリーズより好みな音。

 YA-Meier、YA-Meier3はどちらかというと緩い音ではなく締まった音なのであまり相性はよくなさそうです。面白みにかけますね。 YA-MICEは基本性能でごり押しなので相性以前に聞こえはいいようです。


・Spitz-三日月ロック



 三日月ロックは音源に元々音場構成成分が入っているのでCOS-MK4では逆に音が広がりすぎて定位があいまいになる感じ。 広がり、音の鳴りは悪くないが相性がいいとはあまりいえないよう。 COS-CMOYKでは音の広がりがそれほどでもないので、MK4よりも相性はいい感じ。CMOYKの音自体がニュートラルなので 自然に聞こえるが若干解像度不足か・・・・

 逆に私の音の締まった系のアンプで聴くと、解像度から来る透明感や見通し感などから聞こえはよさそう。 私が、この曲を聴きながらA900LTDで調製しているので当たり前だが、相性はよい。

 YA-Meier2やYA-NICEなどでは音が太いため好みが分かれそうだ。 音が太く無骨なサウンドに聞こえるので、押しが強い方が好みだという人には合うだろう。 特にYA-NICE+A900LTDの組み合わせでは、解像度、音の太さ、押しの強さ共にバランスがいい。 この組み合わせではCOS-MK4ほどではないがかなりの音の広がりを感じられる。

YA-MICEは基本性能でごり押し(以下略。あえて言えば組み合わせは悪いだろうか。つまらなすぎる。


・ Mood 2 Swing - Can't Get Away From You



 この音源は同じリズムがずっと続くので、リピートで聴いていると頭が逝ってきます。さておき、この音源はとてもソリッドな乾いた感じの音で、 さらに低音成分がかなり強いので以外に以外に、アンプのテスト音源としては優れているようです(WAV程度のクオリティの場合)。乾いた感じをそのままストレートに 表現でき、低音が出るアンプがこの曲には向いています。

 一番マッチングしているように聞こえるのはYA-Meierです。このアンプはこの曲を聴くために作ったなんじゃないかっと言えるほど マッチしています。低音の音圧、解像度、乾いた音などベストマッチですね。LM6171自体このような音源が得意なのかもしれません。 YA-NICEは音色が乗るので好みが分かれる感じ。乾いた感じもあまりしないので組み合わせはそこまで良くなさそう。 元々、音数が少ないのでCOS-CMOYKでもしっかり聞け、低音の量もまぁまぁ出ていてこれも相性がいいよう。周波数特性、音色共に癖がないので聴き易く無難な感じであれど必要十分。 COS-MK4ではどうしても超低音が出ないので、そこまで気持ちよく聴けない。高音域の広がりがあるので組み合わせはいいが、癖のないアンプのほうが相性がいいので前記したものと比べると いまいち。揺らぎを楽しみたい方にはお勧めです。YA-Meier2でも音色が乗るので原音とはかけ離れるが独特な癖がこの音源にはプラスに働いているようで意外と面白くきける。 ストレートな感じで選べはYA-Meier、音色を求めるならYA-Meier2といったところ。


・Marble - 芽生えドライブ



 まさに、打ち込みオンリー(打ち込み+ボーカル)な音源。もちろん、解像度が高い方が聞こえはいいようです。YA-MICE+A900LTDで至福の時間となります (CDの中の人の歌声を誤魔化してる要素も、そのボーカルの生々しい艶や吐息もかなり感じられます。打ち込み系の音はすっきりと締まっていて気持ちいいです)。 YA-NICEでも綺麗な味付けが乗り(きらびやかなサウンドで粗もあまり見えず)、こちらも組み合わせはいいようです。

 逆にCOS-MK4では音の広がりがどうしても付いてしまうのでボーカルがぼやけがち。逆にこの雰囲気がすきという人もいるでしょう。どうしても緩く感じられますね。 COS-CMOYKは音がナチュラルなのでそこまで相性が悪いわけではありませんが、押しが強くないのであまりよくは聞こえません。 同様の理由でYA-Meier2なども聞こえが悪いですね。


・小田和正 - そうかな



 音源中の音の数が少ない曲が多い作品。この音源では味付けがあるほうが良く聞こえます。YA-Meier2やCOS-MK4など、音の広がりがあり、癖のあるアンプが相性抜群です。 適度にボンヤリ感が乗り、コンサートホールで聞いているような感覚になります。またOPA2134の音の艶、揺らぎが曲と合うので平面的に鳴りがちなDrHeadでも相性がいいです。 逆にYA-MICEなどはCDに忠実でつまらない感じ。Meier系の透明感は存分に有利ですが同時につまらない感があります。


トータルバランスと使い勝手

 音のトータルバランスが高い物は、COS-CMOYK、YA-MICE、YA-NICEですね。ある程度入力音源を選ばず万能選手といったところです。 COS-CMOYKなんかは若干解像度が低いですが、ケースも小さいですしDCジャックも付いているので使い勝手はよさそうです。逆に私のYA-MICEは電池の電圧が落ちてくると 音は悪くなるわ、電池は持たないわ、でかいわで使い勝手はいまいちです。DrHeadを持ち運ぶと思えばYA-NICEはそれほど大きくないのでこれが一番バランス取れてるでしょうか。

最後に感想

 周波数特性をきちんとした音源で調べてみるとバッファが付いていないアンプは、やはり、あまりよくヘッドホンをドライブできていないようですね。例外的にCOS-CMOYK はドライブできているようですが、それでも全体的な性能を考えるといまいちなのかもしれません。でもバッファを積むとえらいでかくなりますし、その辺は本当に トレードオフですね。AIRさんのCMOYKのできはかなり良かったので、かなり小さいCMOYでも作ってみようかと思っているところです。

注意点

※アイスは英語の俗語でダイヤモンドのこと
※私のアンプはゲインが低いので能率の低いヘッドホンでは音量が取れない
※私のアンプの入力の基準は据え置きデッキなのでi-podのラインアウトでは音量が取れない
※私のアンプは音声信号をVRに通してないので音量がとりにくい(音量変化が少ない)




検索などで来た方はぜひ [HOME] に!!