XA-MP101







スペック

    型式      : シリコン型MP3プレイヤー
    再生時間    : 17時間(単4アルカリ時)
    ヘッドホン出力 : 7+7mW(32Ω時)
    リモコン    : なし
    ディスプレイ  : 漢字対応
    容量      : 1GB
    質量      : 42g(電池含む)
    出力端子    : ヘッドホンジャック、ラインイン端子
    音楽再生フォーマット  : MP3/WMA/WMA-DRM(著作権保護対応ファイル)


評価

 Victor製のシリコン型MP3プレイヤー。おそらくシリコン型では一番音質がいいだろうと思われる機種です。ヘッドホン出力も 16Ωに換算すると14mW*2あり、ほぼi-audio製品なみ。その代わりバッテリーは単4アルカリ電池推奨になっています。再生時間も 17時間あり十分でしょう。しかも18bit Σ D/Aコンバーターを搭載し、更なる高音質化をはかっているみたいです。

 この機種はMP3/WMAのみ再生可能となっていますが、録音機能でWAV形式を扱っているため(ADPCM)このVOICEフォルダにWAVファイルをぶち込めば WAVも再生できるようです。きちんと再生はできていると思っていたのですが、やはりADPCMでしか再生できてないのかMP3、WMAのみ18bit Σ D/Aコンバーターが 働くのかは分かりませんがWAVにしては音が悪い印象でした。

 次に音の評価ですが出力もありD-NE20では十分にドライブできなかったE4cもドライブできていると思います。音も作られている感じはなく良好です。 コンバーターのおかげか艶やかな音も奏でるようです。しかし、やや塗りつぶしたようなのっぺり感があります。奥行き感などはあまり良くありません。解像度は ほぼD-NE20と同じと言ったところでしょうか(MP3の解像度自体はMP101のほうが良いようですが、アンプをはさんで出てくる音はほぼ同レベルだと思います)。 あと、やや高音が苦手な感じがします。アナログアンプなせいか低音がかぶさってくる感じもしますね。高音はもともとWAVをならすように作られていないので 当然と言えば当然でしょうか。

 続いてノイズですが、この製品も結構ノイズがすごいです。シリコンで回転部などないのにデータを読み込む時などにきゅるきゅるとノイズが入ります。アンプ部と データ記録部が分かれていないからではないかと思います。この小ささで分割するほうが無理なのでしょうか。その他にも待機時というか電源が入ってる間中 きゅるきゅる、サーサーとノイズを鳴らします。ある程度インピーダンスが高いと問題ないでしょうがこれではER系は使用に耐えないでしょう。

 おにぎりにもいえることですが、ある程度音質にこだわるとノイズが出てしまうのか、設計が悪いのか分かりませんが、やはり特異なものを積むと ノイズを抑えるのは大変なんでしょう。さらにパッケージングまで要求されるのですからね。つらそうです。この点でCDPはもうCDの大きさからしてお察しなので 逆に作りやすいのかもしれません。

 最後に使い勝手ですがこれは非常に使い勝手がいいです。今は充電池で鳴らしていますが(電圧が足らないので良くないと思いますが)市販品の電池も使えます。 容量は1GBとMP3を扱うなら十分な容量でしょう。さらにこの機種はMP3のデータのみドラッグアンドドロップで再生できてしまいます。これは便利です。 さらにストレージとしても使え、1GBのフラッシュメモリーの価値も見出せます。その使い勝手のおかげが買ってから意外と出番が多いです。ノイズを除いたら いい製品だったと思うのですが。。。。。売れる売れないはさらに別ですが。。。。。。




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