VR-403SV |
型式 : ダイナミック密閉型 インピーダンス : 32Ω 出力音圧レベル : 102dB/mW 周波数特性 : 20 〜 20,000Hz 質量 : 260g(コード含む)
| YAZAWAという、わけの分からん会社のヘッドホン。実売は1500円程度です。このヘッドホンはかなりコストパフォーマンス が良い機種ですね。X122ともいい勝負でしょう。付け心地はX122より上ですが、そこまで良いわけではありません。常用には耐えれると思います。 その音はかなりフラット(若干ドンシャリ)で篭り感などもほぼ皆無みたいですね。解像度はそこまで高いわけではないようですが、バランスがいいため良く聞こえるようです。 高音の表現が少しあっさりしてる(伸びや響きは少ない)感じがしますがこんなもんでしょう。安いケーブルに見られる定位の甘さや表現のあいまいさはほとんどみられないようです。 ケーブルもある程度硬く、取り回しにくいので恐らく通常レベルのOFCだと思われます。ケーブルが片出しなので、改造する時は 苦労しそうです。音場、空間表現もX122よりも良い感じでですね。ドライバがある程度耳から離れているのも功を奏しているのでしょう。 低音は、密閉型特有の力強さをほとんど感じません。恐らくいろんなところから漏れているのでしょう。しかし、このためなのかどうかは分かりませんが 篭りもほとんどなく、聴き疲れもしない方です。非常に良く作られていると思います。 聞いた感じでは、かなり調整されているように聞こえますね。もし改造したとして、これよりバランスよく鳴らすことができるかには自信がありません。 個人的には、X122は篭り感があり、ドンシャリで、ケーブルを変えないと定位が甘いので、かってすぐ使えると言う点ではこちらに軍配があがるでしょう。 でも、どちらかというとフラットでおとなしい感じなのでつまらないかもしれません。ノリもそれほど悪くないので、買ってみてはいかがでしょうか。 AD2000をおもいっきりスケールダウンしたような感じにも思えます。 実はこのヘッドホン、ドライバの径が50mmもあるらしいです。さらにドライバ径があるわりにハウジングが小さいですね。これがどういう風に効いているのか 謎ではあります。改造できればいいと思っていますが現時点ではばらし方が分かりません。しばらくこのまま聞いてみようかと思っています。 最後に、悪いところとして、ヘッドホンのかっこが悪く、ケーブルが長すぎる点が上げられます。しかも、このケーブルが結構重いですね。さらに密閉型にしては遮音性がなく音も漏れます。 ソニーのヘッドホンは外側のつくりがかなり良質なので、ここは思い切って「XD200あたりとキメラ合成!!」とかすると面白そうですが。。。 追記 というわけで分解してみました。分解方法は、、、イヤーパッドを無理やり取ると、ねじ穴が三つ見えますのでそれをはずすと バッフルとハウジングが外れます。 ぱっと見た感想としては、まず、バッフルの素材が硬化プラスチックであること、さらにドライバがバッフルに 接着剤で強固に固定されていることでした。ここまでとは。。。さらに排圧を調整している紙ですが、これが厚い厚い ほとんどの音は後ろに抜けていかないようです。このためハウジングが小さいんですね。もし音がハウジングに響いたとしても ハウジングはそこまで強固ではないのでそのまま抜けていくのでしょう。その上、イヤーパッドは耳に密着する形状ではないので 低音が篭らないということらしいです。予想に反してラインは結構しょぼかったですが、それでもそこまで悪くはなさそうでした。 ということで私がいつも行っている ・ ケーブルの交換 ・ ドライバ、およびハウジングの固定 ・ 排圧の調整 すべて、行ってもほとんど意味がありません。こりゃまいったw。あえて行うのであれば、紙をひっぺがして ドライバ自体の特性を変えてあげることくらいですか。。。しかし、X122のときも思いましたが、音は良くなれど、バランスを 元の状態以上に持っていくのは至難の技です。行うだけ無駄でしょう。それ以外でやれることといったら、長い長い ケーブルを交換して使いやすくする程度でしょうか。キメラ合成するにも、バッフルにかなり強固に固定されていますので結構難しいかもです。 硬化プラも削るの大変そうですし。 |