super.fi 3 studio







スペック

    型式       : カナル型イヤホン
    インピーダンス : 13Ω
    出力音圧レベル : 115dB/mW
    周波数特性   : 40-15,000 Hz
    質量      : 14g(コード含む)


評価

 これはULTIMATE EARS ( アルティメイトイヤーズ )という会社の、カナル型イヤホン。かなり感度が高いことで有名な イヤホンです。写真はカラーがブラックのものですね。

 まず、イヤーチップは、フランジタイプがS、M、L、の三種類、スポンジタイプが一種類付いてきます。フランジタイプの イヤーチップは非常にやわらかく、つけやすいです。サイズも三種類あるのでフィットするチップが必ずあるでしょう。ソニー製の イヤーチップに付け心地が非常に似ています。クリーニングツールがついてはいますが、フィルターは交換できないようです。 若干ここは残念なところですね。

 コードはイヤホン直前で着脱が可能で、断線した時なども少ない資産でリペアできそうです。ケーブルを変えることで 音質も変えられるとは思いますが、恐らく専用設計なので、同社のコードを買うしかないでしょうか。。。。ケーブルは非常に細く 断線の危険はかなりありそうです。長さはおよそ1.5m?他のカナル型イヤホンと同様な長さです。

 イヤホンから延びるケーブルの途中までには、針金が入ったビニールのチューブが付いておりこれが可変で、自分の耳にあわせて 形を変え、耳の後ろに回すなどの使い方ができます。全体的に使用感は難しくもなく付け心地もかなりいいほうなので (E4c、ER-6に比べても使い勝手、付け心地は良い)なかなか優秀です。

 遮音性についてですが、ソニーのイヤーチップにもいえるように、そこまでよい訳ではないようです。E4c、ER-6に比べれば外の音は聞こえますね。 このくらいの方が、危なくなくていいのかもしれません。スポンジタイプなら、もう少し遮音性が上がるでしょう。

 音の評価ですが、このイヤホンを聴いて一番最初に思うのはやわらかい低音です。ぼんわり包まれるような低音です(悪い言い方だと篭ってる感じで それほどひどいわけではないようです)。逆に言うと切れなどは悪いのかもしれません。高音は刺激的ではなくその量も少ないと思いますが、聞こえないわけではなく、 最低限は出ているようです。中域は非常に癖がないなり方ですが、若干低音が膨らみがちなのでソースによってはボーカルなどが邪魔される感じではあります。 このように音は低音よりで、攻撃的ではないので疲れにくいでしょう。しかし、ソースによっては高音が金属的になる場面もあるのでE4c、ER-6よりは若干疲れるようです。

 解像度ですがこれはER-6程度はあるようです。しかし、原音忠実性は余りよくなく、音の作りとしてはE4cシリーズに近い感じですね。ノリはいい方で 楽しく聞けると思います。音場はE4cよりは広い感じです。比較的音は広がりますね。どうしても音の分離が悪いのでER-6のように音場が正確に分かるわけではないようです。ぼんやり広がる感じです。

 個人的には完成度はかなり高い方でしょう。ER-6、E2c、SUPER.FI-3で比較すればER-6≧SUPER.FI-3>>E2cでしょうか。 もしかしたらE3cを買うくらいだったらこっちを買ったほうがいいのかも知れません。よく、カナル型の低音を気にする方がいらっしゃるようですが、 これはE4c、E3cよりもさらに低音が出ています。低音重視で、高音も埋もれないのが欲しいのでしたら一択でしょう。

 さらに、非常に感度が高いため、出力があまりないポータブルプレイヤーでも十分にドライブすることができそうです。しかし、感度が高すぎて ポータブルプレイヤーのノイズも盛大に拾ってくれます。限られたポータブルプレイヤーでしか聞くに堪えないと予想されるのですが。。。。

 巷では、抵抗を挟んだアダプタを作製し、ヘッドホン出力を弱くすることでノイズを少しでも回避しようとする方がいるようです。 オーディオ用の抵抗を使えば、かなりの精度でノイズだけを取り除くことができるでしょうが作製に際し、高いハードル(ハンダ付け)が 要求されます。身近にコテを使える人がいれば作ってもらえばいいのでしょうが。。。。。。。





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