SBC-HP430-S |
型式 : ダイナミック密閉型 インピーダンス : 32Ω 出力音圧レベル : 106dB/mW 周波数特性 : 20〜25,000Hz 質量 : 約150g(コード除く)
| 改造してみました。材料は、SONY製エントリークラスのオーディオコード、鉛、接着剤、台所用スポンジ、結束バンドです。 まずはそのばらし方。まずちょっと力技で、ヘッドホンのイヤーパッドをはずします。次に一番外側のバッフルとハウジングの間をねじると バッフルとハウジングが外れます。こうなればあとはばらばらにできます。そんで例のごとく、元のケーブルをドライバからはんだごてを使ってはずしました。 それで元のはんだを取り除きます。今回はせっかくのDJスタイルを生かすため、元のケーブルが利用していた機構を利用しました。 まず取り除いたケーブルを回転機構の所で切断します。次にピンバイスを使って稼動部に平行に穴を開けました。この時、ドリルの径は小さいものからだんだん大きいものへと していきました。この場所は破壊しやすそうだったので。。。で、穴が開いたら外側のシースを剥いたオーディオケーブルを、その穴に通します。さらにシースが残っている部分を ケーブルの入り口へいくらか押し込みます(銅線がむき出しなのも面倒なので)。穴の径はがんばっても一番外側がちょっとシース付きケーブルより大きいくらいにしか 開けられませんでした。シースをちょこっと回転機構の管に押し込んだらその位置でケーブルを曲げて結束バンドで縛って固定しました。これで動かないでしょう。 次にバッフルの改造に取り掛かりました。今回は、元のヘッドホンが持っているバランスのよさを生かすため、ドライバの改造は行いませんでした。バッフルの紙や、バッフルに空いている穴には 傷をつけないように注意深く作業しました。 まず、バッフルには、ABS樹脂が硬化するときヒケルのを防止するため、成型による穴が開いています。これを組み立てに関係ないところだけニッパーなどで切り、 なるべく大きく平らな面を稼いだのち、そこに合うように鉛を切り接着剤で固定していきました。組み立てる時の稼動範囲ぎりぎりまで鉛を固定し、完全乾燥を待ちます。 最後に排圧の調整です。これは簡単で台所用スポンジをハウジングの厚さの二倍ほどに切り形を整えてはめ込むのみです。 すべての準備が整ったら、オーディオケーブル(グラウンド側はよじってテープで絶縁)をドライバにはんだで固定し、そしてスポンジをつめ、また組み上げます。 これで終了です。これで一番上の写真のようになります。 最後に改造後の音の変化を。。。。。改造によって重量が増加した分、低音が締まりその量も多くなったように思います。さらにバッフルの固定により高音もある程度前に出てくるようになり 音場感が向上するようです。解像度も若干上がるでしょうか。不要な音もなくなるので全体的にすっきりした印象になります。バランスはもともといいほうなので元の良さが引き立つ感じです。 低音、高音の量が比較的おおくなるので、ボーカルのみ聞こえ、低音、高音を聞こうとすると音量が上がってしまうこともなくなります。しかし、バッフルの重量が増え排圧もきつくなったので 同じ音量を得ようとすると、恐らく倍くらいボリュームをひねることになりますね。もしかしたら軟弱な出力のポータブルプレイヤーでは十分な音量が得られないかも知れません。 なかなか悪くない改造だと思いますが、元のヘッドホンがある程度の値段ですし、最終的な音質はX122-Sには勝てないようなので無理やり改造しましたが元が取れたかどうかは謎です。 持ち運び用へッドホンがほしい方には有効かもしれません。耳乗せ型ですがそれなりの音場表現もできますし。さらに遮音性が少なく、音漏れしないのでやはり、ポータブル用でしょうか。。。 |