NW-E507 |
型式 : シリコン型MP3プレイヤー 再生時間 : 最大50時間(内臓リチウムイオン充電池) ヘッドホン出力 : 5mW+5mW(16Ω) リモコン : なし ディスプレイ : 漢字対応 容量 : 1GB 質量 : 47g 出力端子 : ヘッドホンジャック1個 音楽再生フォーマット : MP3/ATRAC(3plus) S/N比 : 80dB以上 DR : 85dB以上 ラジオ : ワイドバンドFM付き
| 色々な意味で勝負をかけたSONYのシリコン型プレイヤー。早急な開発で一部目の届かないところも多々あるプレイヤーです。 最初に悪いところをあげてみましょう。 ・楽曲データの転送が遅すぎる(USB1.1) ・ヘッドホン出力がなさ過ぎる(超低消費電力) ・ノイズフロアが高い(80dBは表記上素直だと思うが) ・電源がONで自動起動デバイスとして認識 ・取扱説明書がpdf まぁ、大雑把にみるとこんなかんじです。転送が遅いのは覚悟して買ったのですが、やはり覚悟していてもかなり遅いです。1G書き換えで1時間ほどかかります。これって、普通にCD等速。。。。。 次に、ヘッドホン出力がなさ過ぎます。得られる音量に対して、供給されている電力はかなり小さいのでしょう。再生時間が長いという利点はあるものの、このプレイヤーでまともに駆動できる イヤホン、ヘッドホンはほとんどないのかもしれません。E931SPなどでもきつい感じです。32Ωのヘッドホンも同様にきつそうです。電力がないということは、それだけ、元のヘッドホン、イヤホンの 性能を引き出せないということですからあまり良いとはいえませんね。実際、音量を上げれば上げるほど解像度も共に増加するのがわかります。続いてノイズが多いです。 取り説によるとS/N比は80dBらしいです。80っていったらかなり低いような。それを表現するかのようにノイズも多いです。一般的なシリコンプレイヤーに見られる電子音はそれほどありませんが、 そのかわり、ノイズすべてをホワイトノイズにしているようで、一定の音量、周波数でなり続けています。ホワイトノイズなので電子音ほど気になったりはしませんが、 それでもその量は多く、感度の高いイヤホン、ヘッドホンでしかまともに聞けないのに、このノイズでは宝の持ち腐れなきがします。 最後に私の環境下では、パソコンにつなぎっぱなしの場合、ブートリード中にその信号が干渉しブート作業が止まってしまいました。けしからんですね。。。。 続いてよいところ。 ・Sonic Stage次第ではあるがATRAC3plus-352kbpsが再生可能? ・他のシリコンプレイヤーに比べれば解像度はましな方 ・デザイン、操作性がいい ・再生時間が異様に長い こんなところでしょうか。再生時間が長いのは大いに良いことですが、出力と相談して欲しい物です。せっかく大きなリチウムイオンバッテリつんでるんだし。。。それでも再生時間の長さは 大きな利点ですね。私のは352kbpsが再生できているみたいですが(もしかしたら256kbpsにダウンされてるかも?)、それでも、フォーマットの壁は越えられずnanoのロスレスには届かないようです。 さらにnanoの場合はある程度パワーがあるのでヘッドホン、イヤホンの選択肢が多いですが、逆にこれは少なく、その点においても不利ですね。このように、このプレイヤーを使いこなせるかどうかは このプレイヤーにあったイヤホン、ヘッドホンを探せるか、の一点に集約されているような気がします。もちろんソニックステージの使い勝手などはご愛嬌で。。。。あとFMは普通に使えるレベルです。 最後に音の評価。全体的なバランスは比較的フラットですが、出力がないため低音の表現はしまりがなく量だけ出ている感じがします。広く見ればドンシャリで高音はそれほど多くないようです。 一般的なメモリプレイヤーから見ると解像度は高いと思いますがイヤホンを選びます。あと圧縮音源なのでやはり高音の表現は厳しい物があるようです。 量が足りないなんてことはないですが質が良くないみたいです。そのほかには、線が細く、繊細な感じも受けません。個人的にはnanoの出力には賛同できる点がありますが、 ラインアウトで使用時、電池が持たないのを考えると、こちら側を選ぶ人も居るのではないでしょうか。 私はなるべく高音質でと思うほうなのであまりぴったりとは来ませんでしたが、、、、圧縮音源である程度いい音(ノイズを除いて)と思うなら選択肢には入るような。。。。 |