MDR-E931SP(標準タイプ)







スペック

    型式       : オープンエアダイナミック型
    インピーダンス : 16Ω
    出力音圧レベル : 108dB/mW
    周波数特性   : 10〜23,000Hz
    質量      : 約6g(コード除く)


評価

 国内メーカーのSONYのインナーイヤー型ダイナミックイヤホンです。これは国内メーカーなので音漏れなどにも配慮されており 意外と音は外にもれません。しかも、そのコードの長さ、イヤホンユニットの大きさ、L字プラグかストレートプラグかなどによって 少し違った型番で色々売られています。色のバリエーションまであるようですね。さらにコードは布まきというこの価格では信じられないような 仕様です。実売は約1500〜2000円くらいでしょうか。これは普通に電気屋さんのポータブルコーナーなどにおいてあるようで非常に入手しやすいです。 とりあえず買ったポータブル機器のイヤホン交換といったらこれを選ぶ人は多そうですね。

 ちなみにこれはユニット径が標準サイズの物で、プラグはストレート型、コードは0.5mです。正式な型番はMDR-E931SPですかね。

 音ですが、非常にSONYらしい音がします。全体的に若干固めの音で低音の量が多いです。これはE930LPと違ってあまり低音が強く主張せずかなりフラットな印象です。 それでもSONYらしい音とドンシャリは感じます。ユニット径の違いでだいぶ違うようです。印象ですとE0931に近いでしょうか。 E931らしさは感じられるものの、OFCリッツ線であることも手伝って、安いイヤホンに良く見られる抜けの悪さ、曇り(濁り)感は余りありません。解像度も十分だと思います (解像度を比べるとE0931の方が若干悪い印象なので、もしかするとE0931はコードがOFCでないのかもしれません。それかシースである布巻が影響していると思います)。 一番の欠点は、音同士の奥行感というか見渡しが悪いところです。これはインナーイヤーイヤホン共通の欠点ですね(音が同一距離から聞こえます)。 本当のところ二個買う気はなかったのですが、アンプの自作を通して、環境の向上によって意外といいなりっぷりをすることが判明しまして、E4cのセカンドとしての 立場を確立しています。E4cは外の音聞こえませんしね。まぁ、環境がしょぼい場合は、そんなにいい音しないのですが、アンプの出力次第ではかなりなると思います。 (蛇足ですが、恐らくユニットはE0931、E930、E931共に同じでしょうね。それ以外のコードやら、ユニット径やらが多少の違いを出しているのだと思います。)

 まぁでもこの価格帯でここまで出来ているんですからすごいんでしょうね。同価格帯のK12P、MX400などと比べてもいい勝負していると思います。 低音が強めなのでROCKなどはあいそうですね。でもコードの長さが0.5mではちと短い気がします。もう少し長かったらもっと使い勝手良かったと思います。 あと、私はU字コードよりもY字コードのほうが好きなのでラインを一部束ねてY字コード風にして使っています。これですと外付けのアンプなどに接続した時も 方耳だけ取れてくるようなことが少なくなります。あとE888の時も感じたのですが、このSONYのイヤホンについてくるスポンジはかなり優秀らしく、 これをつけてもあまり音域に悪影響を及ぼしません。市販のスポンジは醜いものが多いんですけどね。 ちなみにLP(1.2m)にはプラスチックのケースが、SP(0.5m)にはイヤホンを入れる合皮のような袋がついてきます。

 その低音から体質に合わない人は気持ち悪くなるかもしれませんが、誰でも聞いたことがあるだろうSONYの音なので基本的には聞き疲れしないほうだと思います。 耳に当たる部分などもコムのような材質で出来ており耳にフィットする人はずれにくいでしょう。いろいろな意味で日本人に配慮された製品です。 コードは布巻きなので取り扱いやすいし、ポータブルを考えてか分岐からイヤホンまでの左右のラインの長さも違います。




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