MDR-7506







スペック

    型式       : ダイナミック密閉型
    インピーダンス : 63Ω
    出力音圧レベル : 106dB/mW
    周波数特性   : 10〜20,000Hz
    質量      : 約230g(コード除く)


評価

 SONYのモニターヘッドホン、MDR-7506です。ちなみにハルさんからお借りしたものをレビューしました。恐らくドノーマルだと思いますが、どうかw。 現状ではサウンドハウスで12800円ですね。音の割に非常に安いと思います。また、ちまたでも、これをチョイスする方は多いようです。 リンク先のあゆたさんも愛用だそうで・・・・・・んで、コードはカールコードで3m、プラグはステレオミニが標準で、標準ステレオ変換プラグがつきます。

 音のほうですが、すごくSONYの音です。全体的な帯域はかなりフラット。若干ドンシャリでしょうか。アンプを変えたりするとだいぶ聞こえが違うので フラットなんでしょう。まず最初に感じるのは解像度の高さ。しかも、聞き手にはっきり分かるような表現です。この辺はモニターヘッドホンとして 売り出しているわけですから、きちんと音の粒を聞き分けられないといけないので、このような表現になっているのだと思います。その解像度の高さに 影響していると思われますが、結構高音が痛いです。高音はSONY独特の硬い高音で、刺激が結構あるので、曲によっては聴き疲れします。 さらに、高音が結構速く、応答性がいいので、オペアンプの違いがはっきり分かります。この辺もモニターヘッドホンの恩恵ですね。

 解像度があるため、篭り感が感じにくく、透明感も値段の割には高いです。それでもモニターヘッドホンなので音がすべて同じ距離から聞こえる感じはあります。 音場はそれほど広くはないですね。必要十分だと思いますが、高級機と比べるとスケールの小さい感じがします。また、原音再現性も高いので音源のノイズや 粗が非常に気になります。モニター用ですから当たり前ですが。

 解像度があり、透明感を感じる音ですが、意外と音の厚みがあり、華やかさもかなり感じられます。どうしても乾いた感じなため、艶やかさなどはあまり感じられませんが、 ノリも良く、モニターヘッドホンにしては楽しく聴けると思います。長時間聞くことに関しても、刺激が結構強いので聴き疲れはしますね。

 一番驚いたのは、超低域から音が出ているということです。この価格帯のヘッドホンは、超低域があまり出ませんが、これは低域の動きがしっかり分かります。 スペック以上に出てるのではないでしょうか。さらに超低域がでるからか、そこから上の低域も膨らむことがなく、モニターヘッドホンらしく締まった表現です。

 全体的な性能は値段に対して非常に良いですが、私にとってはちょっと高音の刺激が強い感じがします。曲にもよると思いますが、シャカシャカする音源は結構辛いです。 それでも、ノリは十分良いので、高音好きの方にはかなりマッチすると思います。ロックなんかは楽しそうです。低音も締まってますしね。

 使い勝手ですが、折り畳みができるので収納は非常に楽です。小さくなるのはかなりのアドバンテージですね。逆にイヤーパッドのフィット感はあまりよくなく、 どんな人でも、ある程度隙間ができるような気がします。さらにパッドとハウジングの間が意外と開くので思ったよりは音が漏れます。外での使用は音量次第でしょうが 爆音では無理です。漏れます。これはカールコードですが、ヘッドホンが軽いことも手伝ってポータブルするにはいいかもしれません。コードの長さもジャストな感じで アンプから距離がばっちりです。バックの中にプレイヤーならだいぶ良い感じになると思います。インピーダンスが若干高いですが、なりにくいことはないので、 ポータブル機器でも十分音量は取れると思います。性能を引き出すならば、アンプは必要でしょうね。基本性能は非常に高いと思います。 私的には、AKGのモニターより好みの音ですね。単にSONYの音が好きなだけかもしれませんがw。

 ちなみに、残念なことに私の006Pで動くダイヤモンドバッファのヘッドホンアンプ(MICE、NICE)ではこのヘッドホンは正常動作しません。前段のトランジスタの電流を 絞りすぎているせいです。直す気はお起きませんけどね;。ちょっと残念です。




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