HP-X122-S







スペック

    型式       : 半密閉式ダイナミック型
    インピーダンス : 34Ω
    出力音圧レベル : 104dB/mW(JEITA)
    周波数特性   :  - Hz
    質量      : 200g(コード除く)


評価

 と言うことで改造しました。改造の方法は白ケーブルさんのページ を参考にしました。HPのリンクをはったことをお許しください。

材料は

 ・ Victor製のLC-OFC素材のケーブル
 ・ ダイソーで買った台所用スポンジ(ざらざらな面がついているやつ)
 ・ 0.3mm厚の鉛シート
 ・ シリコン系接着剤

です。Victor製のLC-OFCケーブルはとり回しが若干やりづらいですね。手順も、材料も全部同じとは行きませんでした。結果は当然違ってくるでしょうね。

 音の変化ですが全体的に音が締まり低音の音圧が上がったように感じました(低音の量はかなり多いと思います)。 さらに不要な音がほとんどなくなったようで、こもっている感じもわからなくなりました。それに伴って解像度もあがったと思います。 さらに音場や定位もしっかりしたようです。スポンジの詰め方にもよるのでしょうが、音に温かみがでてきて、もうすでに元の音の面影はないようです。 私の行ったものでは、高音が若干伸びず、響きもあまり出ず(音自体はうずもれずにしっかり出ているのですが。。)、その量も少ないと思いました。 この辺は白さんと使った材料、手順なんかが違うからだと思います。特にシンバルをたたいたような「チッチッ」と言う音がかなり減衰する気がしますね。

 個人的な意見ですが、なりっぷりだけですとかなりいいと思います。一万円程度のヘッドホンと比べてもいい線いってますね。 私が持っているヘッドホンで比べますとK24Pよりだいぶいい印象です。AD500と比べると解像度はどうしても負けますがAD500はシャリ付くので、好みの差という感じでしょうか (基本性能はAD500>X122-Sと思いますが。。。)。改造は非常に有意義なものだったと思います。ケーブル交換ならコテを握れればできますのでユーザーの方は ケーブル交換だけでもしたらいかがでしょうか?

 白ケーブルさんのページではあまり触れられていませんが、私は音が大きく変わる原因は次に述べることによるものだと考えています。 それは、鉛をはった効果よりも、その鉛をはったバッフルをスポンジの圧力によって押えつけることのほうが 音を大きく変化させる原因ではないかということです。鉛をはった効果はそのままでもある程度あると思いますが、スポンジの圧力 でバッフルを固定させるほうが効果的であり、飛躍的に音質が変化するのだと思います。私は最初スポンジをいれずに一度聞いてみましたが、 その時は鉛の効果があまり発揮できていなかったと思います。逆にスポンジを入れると音の減衰によるバランスの変化よりも、 バッフルの固定の効果によるものと思われる変化のほうが大きく見られました。あとはつめるスポンジの材質でよりよい バランスになればいいのですが、私が試行錯誤した結果ではどうしても高音が伸びませんでした。この辺はもうすでに ドライバの特性を変化させてしまっているのでこの辺が限界なのでしょう。

  →改造した感じでは、ポートを空ければ空けるだけ低音が増え、固定を強くすればするほど、高音が増える感じです。
     固定が強くなるほうが解像度には有利でしょうね。

 最後に音も締まってはっきりした成果、外部のノイズをドライバ(と思いますが)が拾っているのがわかるようになりました。 おそらく携帯の電波などを拾っているのだと思います。ハウジングもプラチですし、この辺はしょうがないですね。あともうちょっと ケーブル長くても良かったかな;(現在1.5m)

  →ケーブルの一部が鉛と接触していたようです。絶縁はきちんとしないとだめですね。
     修正後ノイズはなくなりました(当たり前ですが。。)。


追記

更なる改造と、白さんと違うところ

 最初に違う点を。。。。。。まず、材料が違います(腕も違うでしょう)。次に私はグリルの間引きは行わず、一番耳側のスポンジを完全に剥いでおります。

 スポンジのつめ方は、結構多めになるべくどこをとってもスポンジの密度が同じになるようにパズルのように切ってつめました。 隙間なくつめると効果的みたいです。つめる量を増やし、密度が上げると、ちょっとだけ低音が減衰した気がします。 さらにヘッドホンの一番外側(ハウジングの底に)キムタオルをつめてみました。紙ですので、コルクのような効果を求めてみました。 この状態ですと、高音は変わりありませんが、低音はある程度制御できるようです。

 高音があまりでない理由ですが、スポンジの種類が偏っていることや、ポートを開放し紙による高音の反射が少なくなったからでしょう。 なるべく違った素材を使ってつめたり、ポートの開放具合を変えれば回避できるかもしれません。

最後に。間引き行ってみました。

 ドリルでちまちまやってたんですが、振動板に傷をつけてしまって一号機は撃沈しました(TT。 それで、結果ですが、白さんのように間引くとやはり高音の量が増え、華やかに、伸びるようになりました。 でもちょっと暴れぎみにも感じるのでやはり間引く場合は、耳に当たるスポンジは取らないほうが 良いみたいです。結論的(私的)には、高音が痛くない方なら、

   間引き+スポンジ

刺さるのが苦手なかたは

   間引かないで、スポンジなし、

でしょう。間引きがうまくいかないと、結果音が割れてしまう可能性も あると思いました。

 さらに、この白さんの改造は、すべての工程(ポート開放、鉛制振、エアサス)を行わないと白さんがいっておられる音質にはならない気がします。 ということでドライバ特性を変化させた人は最後までやりましょうw。逆に言うと、私のようにこれでも低音が多いと思うのでしたら 根本的に違った方向性で改造しないといけないでしょうね。




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