EHP-CL430-S







スペック

    型式       : ダイナミック密閉型
    インピーダンス : 32Ω
    出力音圧レベル :  - dB/mW
    周波数特性   : 7〜25,000Hz
    質量      : 約140g(コード除く)


評価

 というわけで改造してみました。弱点は低音の篭り&質の悪さ、解像度。の二点です。

 分解方法は、イヤーパットをちょっと動かして(イヤーパットの内側、ドライバの方)見ると耳側(ドライバが付いているほう)の方にネジ穴が見えますので、ちょっと無理やりになりますが精密ドライバーで そこのネジを取ると無事に分解できます(二箇所)。どうしても分からなかったら、イヤーパッドを無理やり取ってみてください。そうすることでねじ山が見えると思います。

 まず、その音のだるさと定位の悪さ、さらには高音の改善のため、ケーブルを交換しました。交換手順はいつもと同じです、1000円程度のケーブルにて交換しました(他のページを参考にしてください)。 交換した後、聞いてみましたら、高音の量が増えここまではいい感じでした。しかし、低音のだるさはあまり改善されないようで、解像度のアップも乏しい感じです。

 続いて、解像度と低音の篭りを改善するため、スポンジを詰めることに、、、、、台所用スポンジを、適度に切り(ハウジングの二倍の厚み)適当に切り込みを入れ、すんなり収まるように カット。でハウジングを閉めて、試聴してみると、解像度が若干あがった感じは良いとしても、高音の量がかなり多くなり、耳が痛いのなんの。(私には)ちょっと聞けない音になってしまいました。 さらに低音の量も思ったより減ってないようで完璧にドンシャリみたいです。。。。。。



 高音が多すぎると言うことは、多い分を外に流せばいいとの考えから、両方のドライバに対してポートを丸い穴三つ分開放してみました。スポンジを詰めなおし聞いてみると、 今度は低音の量が多すぎのようです。高音は抑えられたと思いますが、ポートを通じて低音が耳側に抜けていくため低音過多に。。。。。。。 ここで一度諦めて、数ヶ月放置することになってしまいました。。。。



 写真から分かるように、ドライバ側にはあまり面積的な余裕がなく、鉛を貼り付けるのは断念していたのですが、fistoさんに触発され、無理やりでもいいから貼ってみることにしました。 で0.5mm厚の鉛テープを切っては貼り、切っては貼り。。。。ハウジングの内側、ドライバの磁石の裏にも鉛を張ってみましたりました。。。スポンジを詰め直してハウジングを閉め聞いてみると 、、、、、おっこれは良いかも?。。。。やっと聞けるレベルになったと思います。。。。。

最終的な評価

 改造結果から申しますと、SBC-HP430-Sよりも、音質的には悪いみたいです。バランスは低音のみ過多なようで、中域〜高域はフラットな感じ。 低音は温かみがあり、篭りも少なく、上品な感じになったと思います。その量は十分多いですが、聞けるレベルです。鉛が効果的だったみたいですね。 しかし、鉛だけではここまでのバランスにはならないと思います。実際、ポートを開放してますし。。。。解像度は鉛を貼ることでだいぶあがったようです。 それでもX122-SやSBC-HP430-Sに比べればいまいちですね。K24Pあたりよりはいい音になっていると思います。具体的に申しますと、K24Pより原音忠実性は上。解像度は若干下。 音の分離もいいようです。密閉でこもらないようになったので、結構お気に入りになりました。うまく言えないのですが、この改造をすることによってのみ、得られる独特の音のつくりが体感できます。 ゼンハイザーのような音のつくりです。厳密に言うとゼンとも違うのですが。。。。うーん。低音が非常に魅力的なヘッドホンになったことは事実です。改造をしての感想ですが、このヘッドホンは、 恐らく開放型にしない限り、低音過多は避けられないようです。それほどたくさん出ます。最終的な音は(K26P+ゼン)/2みたいな音でした。




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