EHP-AIN10(WYL)







スペック

    型式       : オープンエアダイナミック型
    ドライバ径    : Φ16mm
    インピーダンス : 32Ω
    コード長     : 1.2m
    出力音圧レベル : 104dB/mW
    周波数特性   : 20〜20,000Hz
    質量      : 約7g(コード除く)


評価

 国内メーカーのエレコムのインナーイヤー型イヤホン。オープンエアー構造でダイナミックです。まず、手にとった印象は作りが安いということですね。 イヤホン部分は安っぽいプラスチックで爪を当てるとかちかちいう感じです。そのイヤホンユニットには大き目の穴が あいており、ここから低音が抜けていくようです。コードはY字、1.2mで他の製品よりも少し短い感じ。コードは分岐点から先が細くなっており 非常に絡みやすいです。何か対策を取ったほうがよさそうですね。断線につながると思います。プラグはストレートで金めっきされています。 私の環境では、自作アンプのジャックと相性が悪い物がありました。プラグが若干細いのでしょう。トモカやスイッチクラフトのステレオミニプラグが 混在している場合は注意が必要かも。本体にはラインストーンがあしらわれていますがこれはもちろん音とは関係ありませんw。男が身につけるには少し周りが気になるでしょうか・・・・・。 ちなみに、本体が安っぽいプラスチックなので少しドライバと共振してるのかもしれません・・・・が、音色からはあまり感じられませんね。

 音の方は、ほぼフラットです。若干高域の表現が丁寧ではなくその伸びも感じられませんが、量自体は出ていると思います。イヤーパッドをつけない場合、安いプラチの穴から低域が ドンドン抜けていくので非常に安っぽいラジカセのような音になります。しかし、イヤーパッド(ドーナツパッド)を導入すると適度に低音が抜けにくくなり、 バランスがかなり向上します。この状態ならE931と比べても遜色ないでしょう。しかも、この状態では開放型のヘッドホンと同様な鳴り方になるので、 E931で見られるような低域のうるささ、うねりなどはなく、すっきりと外に嫌味を残さず抜けていくので聴き疲れも少ないと思います。

 解像度はK12pなどと比べれば少しないような感じがしますが、音の作りが全然違うので比較するのは適当ではないのかもしれません。 やはり、J-popに対象を絞っているらしく、ボーカル付近の音は非常に鮮明に綺麗に聞こえます。逆に、下と上の再現性はそれほどではありませんが、値段の割には頑張ってるかなw。 前にも書いたように、開放型のヘッドホンのような鳴りなので、音場もある程度あり、聞いていて不満はありません。のっぺらしている感じではありませんね。 全体のバランスは低価格インナーイヤーの中ではかなりよく、コストパフォーマンスはかなり高いです。

 印象として感じるのは、あえてインピーダンスが32Ωであること。これはアンプにとっては望ましいことです。さらに、感度が同価格帯のものよりも低く設定されています。 逆に言えば、ある程度、音量の取れ方を犠牲にして、音質に割り振っているということになります。このような仕様なため、出力が極端に低いパナのSDプレイヤーなどでは 聞けるような音がまず出ません。ipodなどの海外製プレイヤーではよくなってくれるでしょうね。もちろんアンプを通せばかなりいい音でなってくれますが、 この値段のイヤホンにアンプを使う人はあまりいないと思いますw。さらに、イヤーパッドもつけるのがさも当然なように音が設計されています。もちろんパッドがあったほうが 付け心地が向上しますし、狙いはばっちりだと思います。唯一悲しいのはパッケージにパッドが付いてこないことでしょうか・・・・・ダイソーなどでもイヤーパッドは売っているので 購入をお勧めします。

 これは大学の生協で480円?で購入しましたが、本当にネタで終わらずよかったと思っています。秋葉原などでもかなり安売りしていたみたいですね。 エレコムのカナル型のものも聞いて見ましたが、そちらのほうはバランスも解像度も誉めた物ではありませんでした。買うならこちらですね。 エージングは程ほど必要なようで落ち着くまで50時間ほどかかるでしょうか。最初は低域が出にくいと思います。しかしバランスがいいんですよねー。 ほんとにw。色の違いで型番の最後の文字が違うようです。いくつか種類があるみたいですね。




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