E4C







スペック

    型式       : 低質量・高出力型(バランスド・アーマチュア方式)
    インピーダンス : 29Ω
    出力音圧レベル : 109dB/mW
    周波数特性   :  - Hz
    質量      : 31g(コード除く)


評価

 いわずと知れたshureのカナル型イヤホン。カナル型といっても付属するイヤーピースが豊富でその種類によって 低音や高音の響き方、音圧が変わるように感じます。付け心地と相談して選べばいいでしょう。私はトリプルフランジと ウルトラソフト・フレックス・スリーブ、スモールを使っています。フォームイヤーパッドもありますがつけるのに 面倒くさいので使用していません。タッチノイズも少なく問題ないレベルだと思います。

 ER系にはフィルターが付いていますが、この製品には付いていないのか?油が付着して取り除けなくなったら どうするのか?などと思いましたが、私が買った製品にはドライバに直結するプラスチックの管(音の出口)のスペアが 一ペア入っていました。音の出る管と一緒にフィルターを交換する仕様らしいです。このスペアはどうやって注文するんだろう? 音屋にも製品番号がないようですが。。。。

 音の評価ですが色々なサイトで表現されているようにER系とは趣が違った作りです。これもカナル型で耳の近くでなるので 解像度はかなり感じます。環境によってはAD2000よりいいかもしれません。その代わり音場の表現などはあまりできません。イヤホンですからしょうがないんですが。。。 でもしっかり装着すれば脳内定位もある程度するのでそれほど問題ではないと思います。AD2000のページで音のにじみに触れましたが、これはそういったものはないようです。 AD2000よりもさらに素直と言ったところでしょうか。しかも、この製品は動作原理がダイナミック型ではないようで、低音の表現が違うようです。 なかなか言葉で言い表せませんが、基本的に低音の質はダイナミック型と比べ異質です。さらに低音の音圧などが話題に出されますが イヤーチップによっては十分に出ていると思います。トリプルフランジでは音が通る管の部分がほかのイヤーチップに比べ長くなってしまうため 音質的には不利なようです。個人的な意見ではありますが音の再現性などはAD2000クラスと同等でしょう。バランスもよく、聞き飽きない音です。 しかし、やはりイヤホンであるためヘッドホン特有の響きや音場の表現などできないこともあるのを付け加えておきましょう。 (音場の位置がヘッドホンやER系のようにはっきりと決まっておらず、空間表現の再現性という点では低いです。E4c独特の音場はしっかり定位よく感じられますが 音の場所が、ER系、ヘッドホンとは違います)

 装着感はそれほど悪くなく、疲れも少ないと思います。しかし、きちんと装着できるようにスキルが向上するには結構時間がかかりました。 使って一ヶ月ほどたちますが、このごろやっとできているかなと思っているしだいです。私の左右の耳の形状が違うのも要因ではあると思います。 さらに全体的にユニットが日本人に対しては大きい感じがします。そんなに耳の穴は大きくありません。この辺は海外製品かなあと思うところです。

 あと、このイヤホンをきちんとドライブするには思ったより出力がいることも意外な点でした。国内製ポータルプレイヤー (5+5mW-16Ω)程度ではきちんとドライブできていないように思います。i-podほどの出力があってやっとと言う感じです。逆に据え置きのシステムのほうが 良くなってくれているようです。ためしにD-NE20との組み合わせで使ってみましたがいまいちと言う感じでした。やはりポータブル機器+イヤホン&ヘッドホン のみでの最良の組み合わせはD-NE20+ER-6iでしょうか。これ以上はプレイヤーに対してイヤホンがオーバースペックのようにも思います。 さらにこの製品は高能率で駆動するため再生する機器やアンプのノイズを良く拾ってくれます。ポータブル製品はやはりS/N比が 悪い(機種が多い)ため機器のノイズが乗りやすいです。ほとんどノイズがないと思っていたD-NE20もこのイヤホンを直に接続すると一分に一度ほどの データ読み込み時にノイズが発生していることがわりました。E4CでこれほどならER-4Pなどではノイズが気になりまともに使えないのではないか と思いますが、世の中の人は結構使っているようです。

 最後にこの製品をポータブル用途で使うにはちとラインが長いように思います。延長ケーブル+イヤホンになっていればさらに使い勝手が向上したでしょう。 ブラックモデルはコードが少しだけ短いらしいのですが。。。





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