E2C







スペック

    型式       : 高出力ダイナミック型(カナル型イヤホン)
    インピーダンス : 16Ω
    出力音圧レベル : 105dB/mW
    周波数特性   :  - Hz
    質量      : 33g(コード除く)


評価

 これもshureらしいカナル型イヤホン。この製品はイヤーピースが二種類しかなく片方がフォームイヤパッドなので 実質、常用できるチップはひとつということになります。耳の後ろに回さない場合(私の場合)は、ぽろりぽろりと取れてくるのでお世辞にも 付け心地が良いとはいえません。その見た目も、かなり特徴的であり、外でつける気力があるかどうかは人によると思います。タッチノイズは 少なく問題ないレベルです。

 ラインが無骨で、太く、断線の心配はほとんどないと思います(しかし、このラインは皮脂などの油に弱いらしいので 定期的に、皮脂をふき取ってやるなどのメンテナンスをした方が良いそうです。さらにE2CのラインはE4Cに比べ、寒さによって硬くなりやすいらしく、 その時のダメージによって、ラインが割れてくるなどの破損が起きてくるらしいです)。

 ケーブルの長さはそれほど長くもなくちょうどいい感じです(と思いましたがE4Cと長さは同じでした。硬いので体感上短く感じてしまうようです)。 ラインを耳の後ろにまわせば、それなりに耳についていてくれます。。。

 付属のイヤーチップは、柔軟性が高い方ではないので、耳の形状や装着の具合によって遮音性と聞こえが大きく違ってくるようです。 チップが非常にフィットするのであれば遮音性はE4Cほどあると思います、しかし、ほとんどの場合はそれほどフィットせず、外の音は結構聞こえる感じです。 ないよりはましという感じでしょうか。

 音ですが、やはり一番に思うのはは切れがないことです。高音の表現はやはり野暮ったく感じられ、綺麗に聞こえません。しかも、バランスもフラットではなく 低音よりなようです。低音はそれほど締まっている感じではありませんがノリがよく、ER-6と比べても雰囲気はかなり違います。 でも、やはり、篭った感じはぬぐいきれないようで気になります。逆に温かみなどは、カナル型にしてはあるほうだと感じました。 さらに中域、特にボーカルが曇った感じがします。もう少し明瞭さがあった方が良かったと思います。この辺はノリのよさと引き換えだったのかもしれません。 それでも、高音はER-6のように、ある周波数から上をすっぱり切っているわけではなさそうで、再生可能な周波数領域はER-6よりも 広いだろうと推測されます。きちんとなっているかどうかは別ですが。。。やはり、この値段ですべてを求めるのは厳しいのでしょうか。。。 皆さんが言われている”音が丸い”というのは、この辺の野暮ったいところから来ているのかもしれません。

 参考までに私の改造したPlug-Sと比べてみると、まず、低音の絶対量はほぼ一緒で、締まりはPlug-Sの方が良いと思います。 高音の伸びもPlug-Sの方がいいようです。逆に、解像度というか、丁寧に鳴らしている感じはE2Cの方があります。ついつい改造のことが頭をよぎるのですがが、 これで低音を締まった音にすれば、かなりいい感じになると思います。逆に言うとそこら辺が一番良くないところでしょう。

 この製品も、ER-6と同様にフィルターが交換でき、ユニットを皮脂から保護することができます。さらに、出力があまりないポータブルプレイヤーでも 十分にドライブすることができると思います。この辺も満足いくところでしょうか。しかも、保障(故障に対する)コストパフォーマンスは非常に高いと思います。 この値段でここまでなってくれるのだから誉めるべきなのかもしれません。保障も二年なので使い倒すなら非常に優秀だと思います。





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