DV-S747A







スペック

  形式   :DVD-CD-SACDコンパチブルプレイヤー
  方式   :NTSC方式プログレッシブ対応
  搭載機能 :192kHz/24bit対応DAC
         レガート リンク コンバージョン・PRO
         16bit、20bitのデジタル信号を24bitへ再量子化機能
         高画質12bit/108MHz映像DAC搭載
         各種デジタルフィルター

  S/N比    ;118dB
  ダイナミックレンジ:108dB
  電源   :100V 50/60Hz
  消費電力 :14W
  外形寸法 :420×97.5×278
  重量   :4.5kg


評価

 当時はフラッグシップだったDVDプレイヤー。マルチディスクに対応しており様々なディスクを再生することができます。発売当初でさえかなりのコストパフォーマンスを誇る機種でした。 さらに後続のフラッグシップモデルが立て続けにリリースされ、さらにその設定金額もあがったので、今はかなり安い値段で購入でき、これまたすさまじいコストパフォーマンスを発揮しているようです。 このページを書いている時点(2006/5)でオークションで2〜3万で取引されていました。

 このプレイヤーは、マルチディスク対応なので本当なら画質のよしあしなども議論せねばならないのかもしれませんが、現時点ではプラズマなどのHDハイビジョンが主流になり、 HDMI接続が当たり前になっている時点で、アナログ出力のプレイヤーの論議をしてもさほど意義がないと思うのでしません。 ノーマルな仕様のCRTで見る分には十分なスペックです。それでも最終的な出力はアナログなのでどうしてもデジタル接続のような表現はできません。この辺でHDMIには負けますね。

 さて、続いて音質。仮にも192kHz/24bit対応DACが付いているので、DVD-A 192kHz24Bitまで完全再現可能です。しかし、この場合、著作権の関係上、ほとんどのディスクではデジタル出力が 48kHz24Bit(?)にダウンコンバートされてしまいます。あぁ嘆かわしい。それで、フロント2チャンネル-アナログ出力の場合においてのみ192kHz24Bitの音を出力可能です。 さらに44.1〜48kHzの音源については様々な補正機能が(フロントアナログ出力の場合)働きます。実際、DSP-AX1と組み合わせているのですが、どうしてもAX1の内部アンプと、 S747Aのアナログ出力は相性が悪いらしく、どうしても音の分離が落ちてしまいます(AX1側でDACしたほうがスケールが大きい音がする、きがします)。 なのでもっぱらデジタル出力しています。

 それでも、CD音源などをPCでアップサンプリングしDVD-Aとして焼き付けたデータは、やはりフロント2チャンネルアナログ出力したほうがいい音がするようです。臨場感、存在感、定位、生々しさなど CDでは味わえない音だと思います。ボーカルなんかは目の前で歌っているかのように聞こえますね。アップサンプリングはとってもお勧めです。(かなりめんどくさいですが)。。。

 最後に、改造Dr.DACと比べてみましょう。実は改造Dr.DACにデジタル出力した場合と、S747Aからアナログ入力した場合ですと、音はほぼ同レベルのようです。レガート機能付いてる分S747Aの方が良いかなと 思いますが、音色が変わってしまっているので、実際にどちらが良いとはいいにくいですね。Dr.DACのDACは120dBあるわけですから、S747Aもほぼ同等のレベルのDACを積んでいるということになりますね。 S747Aは改造なしで改造Dr.DACの音が出るのですから、かなりコストパフォーマンスがいいのでしょう。もし据え置きでしたらS747A+Dr.Head-HiFiの方が値段抑えられていいかもしれません。 これだとDVDも見れますし。ですが、値段設定や、設計思想からしても10↑万円のCD専用機などにはかなわないでしょう。Dr.DACがいいといっても高級機から見るとちゃちいものですしね。

 ちょっと思ったのですが一応、高級機種なのに、小さく軽いですね。持ち運ぶとかスペースがないヒトにはお勧めかもしれません。




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