ATH-AD500







スペック

    型式       : オープンエアーダイナミック型
    インピーダンス : 66Ω
    出力音圧レベル : 99dB/mW(JEITA)
    周波数特性   : 10 〜30,000Hz
    質量      : 260g(コード除く)


評価

 聞いた感じはオーテクには珍しく低音よりのフラット傾向です(厳密にいえば若干ドンシャリです)。オーテク製品独特の高音のシャリつきはありますが少ないと思います。 AD700は高音が強く、クラシック向きと言われていますが、AD500は逆にPOPS向きであると思います。

 ゼンハイザー製品と雰囲気は違いますが音の傾向は似ていると思います。でもやっぱり高音はシャリ付きます。 音の傾向はオーテクらしくドライな感じがします(同ランクの密閉型オーテク製品と比べれば厚さはある方だと思います)。 さらに、音が耳の近くでなってる感じがします(オーテク製品共通なようです)。 音場は開放型のため密閉型よりも広く感じました。解像度はぱっと聞いただけですと、同ランクの密閉型と比べ低いように感じますが、 開放型のため聞こえないだけであって、聞いている環境によってはほぼ同じだと思います。 うるさい環境であればあるほど音が邪魔され、聞こえが悪くなります。

 しかし、開放型のアドバンテージはしっかりあります(音の抜けや、圧迫感のなさなど)。 開放型の入門機種としては非常に適しており、コストパフォーマンスも非常に高いと思います。しかし、若干おとなしい印象なので(ノリは結構いいほうだと思います) つまらない人がいるかもしれません(AD2000のほうがより刺激的ではありません)。あとラインが安っぽく気になりますが、やわらかく取り扱うには非常に楽でした。

 このモデルはオーテク製品の中では珍しくインピーダンス&感度が若干高めの設定になっています。 そのため他のオーテク製品よりは音量がとりにくいです。このヘッドホンを直接、国内製ポータブルオーディオ機器に接続するのは厳しいかもしれません (音量自体を得ることはできると思いますが、十分にドライブできない可能性があります)。 逆にI-Audioの製品やiPodでは十分ドライブできそうではあります。据え置きのシステムにはこのくらいのインピーダンス&感度のほうが扱いやすいでしょう。 側圧はオーテク製品の中では弱いほうです(AD2000のほうが強い)。また長時間つけていても疲れませんが皆さんがご存知のとおり耳の一部がヘッドホンに当たるので、 その形状によっては耳自体が痛くなる人もいるでしょう。若干ですがオーテク製品独特の聴き疲れもするようです。

 常にはAD2000にて音楽を聴くことが多いですが、POPSを聞くにはこちらのほうがしゃかしゃかなって聞いていて楽しいきがします。 やっぱり向き不向きがあるのでしょう。AD2000がつまらなすぎるのか、刺激がないのか、性能が高すぎるのか、わかりませんが、 POPSをAD2000で聞くのにはソース自体が物足りない(POPSは音の数が少ないため)感じがします。 それに対してAD500はPOPSほどの音の数でも楽しく聞けるのが功を奏しているのだと思います。

 現在、アマゾンで8000円程度で買えてしまいます。このごろ思うのですが、これは驚異的なコストパフォーマンスではないでしょうか。 一万円払っても、まともに聴ける製品は少ない中で、これはすごいと思います。 逆に、AD700などを買って、POPSだめだこりゃ。とか思う人も多いかも知れません。ぜひ購入してみてはいかがでしょうか?。




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